キャリアプラン

相馬 友知 先生-留学体験記

名前  相馬友知
留学タイミング:卒後 9年後、学位取得後 1.5年後
留学先(国):アメリカ
研究留学か臨床留学:研究
留学中の研究領域・テーマ:ANGPT-TIE2シグナルと病態

Duke大学腎臓内科の相馬友和と申します。この度、海外留学のキャリアパスについて寄稿する機会をいただき、日本腎臓学会、そして川崎医科大学腎臓・高血圧内科学岸先生にこの場を借りて感謝申し上げます。今後、研究留学を御検討している皆様の少しでも参考になればと思っております。以前、私がDuke大学医学部腎臓内科に研究室を立ち上げた直後に、東京大学稲城先生にご機会を頂いて執筆させていただいた留学記(2017年12月)に加筆させていただきました。
私は、東北大学医学部にて基礎医学研究のトレーニングを受けた後、2013年10月よりイリノイ州シカゴにあるNorthwestern大学腎臓内科、Feinberg心臓血管研究所に留学しておりました。その後、2017年11月にノースカロライナ州ダーラムにあるDuke大学腎臓内科で自身のラボを持つ機会を得、研究室を主宰しています。早いものでラボ主催後6年が経っています。

―留学を希望するまで、なぜ留学を望んだか

私は、同志社大学工学部で化学工学を学んでいたこともあり、医学部学生時代より、電解質異常の病態生理に強く興味を持っておりました。亀田総合病院(千葉県、鴨川市)で初期研修後、後期研修を救命救急科(葛西孟センター長)の下で行ったのも、体液の恒常性が最も失われている患者さんたちのICUでの管理を極めたいという思いがありました。亀田総合病院では研修中に海外研修する機会をいただくことができます。どこで研修するかは自分で探し出してきます。当時、亀田総合病院の小原先生のご紹介でお会いした東北大学の伊藤貞嘉教授からMitchell Halperin先生の論文を紹介していただいておりました。当時の私には、非常に難しくHalperin先生の考えをもっと理解したいと強く思うようになりました。そこで、Mitchell Halperin教授に連絡したところ、彼が、病院でNephrologyのFellowやResidentに電解質異常を指導するときに使っていた冊子(Yellow Book)を送ってきてくれました。直接、学びたい旨をお願いしたところ、1ヶ月間、電解質と腎生理を学ぶ機会をいただきました。その時の体験があまりに楽しく、いつかはカナダに留学したい、と思ったのが留学の最初の動機です。Mitchと奥様のBrendaは家族ぐるみでの友人として連絡を取り合っています。息子のミドルネームはMitchellです。

―留学先を決定するまで、どうやって決めたのか?

その後、私は東北大学医学部腎高血圧内分泌科(伊藤貞嘉教授)および医化学分野(山本雅之教授)のもとで基礎医学研究のトレーニングを受けました。卒業が近づくとともに、留学をしたいと思う気持ちが強くなり、やはりトロントでと思って留学先を探し始めました。その際、マウス遺伝学を用いて素晴らしい成果を上げ続けおられるSusan E. Quaggin博がMitchの教え子であると知り、Mitchと相談の上、Quaggin博士に連絡をとりました。日本腎臓学会のMeet the Professorでご挨拶の後、トロントに伺いました。その際、Mitchの自宅にホームステイさせてもらったこと、Quaggin博士のラボでセミナーをして、当時ご留学中であった千葉大学の前澤先生と良い友人となったことなど楽しい思い出です。Quaggin博士は、「Sueと呼んで」と初対面の時より非常に気さくで、私が大学院時代に行っていたEpoの研究を非常に高く評価してくださったことを覚えています。ただ、SueはシカゴにあるNorthwestern大学への栄転が決まっており、異動後1年ぐらいしてから参加したらどうかと提案されました。この際、日本学術振興会PDに採択されていたこともあり、タイミングとしても良かったと覚えています。

―留学してから

2013年10月よりイリノイ州シカゴにあるNorthwestern大学腎臓内科、Feinberg心臓血管研究所のSusan E. Quaggin研究室に留学を開始しました。Quaggin博士は、2021年、2022年のアメリカ腎臓学会の会長です。非常に力強いメッセージを会長講演で私たちに伝えておられたので、ご存知の方も多いかと存じます。Quaggin博士は、カナダ、トロント大学医学部を御卒業後、電解質と腎生理で高名な Mitchell Halperin教授の下で腎臓内科医としてのトレーニングを受けられました。その後、米国Yale大学のPeter Igarashi博士のもとでポスドク、カナダでJanet Rossant博士のもとでマウス遺伝学の2nd post-docをなされた後に研究室を主宰されています。
Quaggin研究室は、主にマウス遺伝学的手法を用いて腎臓病の病態を次々と明らかにしていました。特に、抗がん剤として用いられている抗VEGF抗体が腎臓の糸球体を障害する機序を同定したことで有名です(Eremina V, Quaggin SE, et al., N Engl J Med. 2008)。
私が留学した2017年11月からの4年間、ラボの研究テーマの主題は、Angiopoietin-Tie2経路と緑内障でした。腎臓内科のラボではありますが、偶発的な発見よりラボがダイナミックに緑内障研究に力を入れるタイミングでした。当時大学院生であった、Ben Thomsonが血管内皮細胞の安定性に重要なTIE2経路のリガンドであるAngiopoieitn-1およびAngiopoietin-2の2重欠失マウスが緑内障を呈することを発見しました(Thomsonら、J Clin Invest 2014)。この重要な発見より、ANGPT―TIE2経路のヒト遺伝子変異と緑内障という研究テーマがスピーディーに発展しました。

―ポスドクとしての留学において感じたこと

当時Quaggin研究室は、これまでにも多数、Cell、Nature Medicine、Journal of Clinical investigationなどのいわゆるhigh profile雑誌に研究を報告してきていました。私は、最新鋭の機器が研究室に立ち並ぶのだろうと想像していましたが、実際には自分たちではあまり機器をもたず 研究所に所属するラボが持つ機器を共有するというスタイルでした。 Quaggin研究室がダイナミックに研究が進む理由として、Quaggin博士の人柄にも支えられた、豊富な友人、共同研究者の存在があると思っています。試薬の貸し借りなどもラボ間で頻繁に行われ、Quaggin博士が主催する心臓血管研究所のjoint lab meetingでは、研究所に所属するポスドク、大学院生が毎週研究内容を発表し、互いに意見し合っている非常に風通しの良い環境があります。さらに、マウス遺伝学を用いた解析がラボの中心業務であるため、100系統以上いると思われる多数の複合遺伝子改変マウスが 常時維持され、常にラボの科学者が新しいマウス系統を作成していました。また、高額機器や解析サービスは大学および研究所の共通機器やコアサービスとして十分に提供されているため不自由はありませんでした。更に、素晴らしいことは大学内、大学間を問わず共同研究が盛んなことでした。
多くの日本人研究者は、自分でなんでもすることに誇りを持ってじっくり研究をすると思います。私はそうでした。良し悪しはあると思うのですが、当時のQuaggin研究室では要領よく研究する、ラボ内においても互いの優れた点を持ち寄ってより研究を発展させるというのが、研究スタイルのような印象を持っています。 実際に、私が参加する機会をいただけた緑内障研究においても、国際共同研究チームがすぐに立ち上がり、電話会議を繰り返しながら研究が非常にダイナミックに進んでいきました。ただ、この電話会議が非常に辛く英語の発音の重要性を感じました。ゆっくりと“なるべく”正しい発音、正しい文法で話すことが必要なのだと恥ずかしながら留学して初めて学びました。
また、英語には英語流の丁寧な言い回しや、適切なタイミングで使用する単語があります。グラントや論文を書く際には単語一つとっても適切なものを使用すること、Overstatementにならないようにすることなど生きた英語が大事です。丁寧なコミュニケーションには、ビジネス英語実は失礼?などwebで検索すると留学前に役立つと思います。発音に関しては、私が恥ずかしながら通じなかった音は(er、th、f、rとl, a)が主だと思います。それらを意識し、アクセントの位置に注意することで通じやすくなりました。恥ずかしながら、異なる種類のaの音は今も区別できません。ただ、特に、国際的に活躍している研究者の間では、少し意識すればなんとか通じると思うので、練習あるのみと思います。その点、外国人とほとんど話ししたことが無いアメリカの方々との会話はもっと大変です。ぜひ留学中に発音の改善を意識してください。こんなこと言っている私ですが、娘11歳にパパは英語得意じゃ無いものねと5歳の頃から言われています!実際娘は、9歳の時には、ハリーポッターの本を自由自在に何回も読み続け、1日あれば1000ページぐらいの本を呼んでしまいます。この差は大きいなと日々感じるところです。
研究留学では多くの医師研究者は2年から3年で帰国されることが多いと思います。留学中に、研究のバディを見つけて、楽しくディスカッションを繰り返しながらデータを持ち寄り論文に仕上げていくのは、多くのかたが2~3年という短期決戦であるため重要であると思います。私が短期間(4年は短期でないかもしれませんが)で、第一著者として3本の報告をできたのは一重に私のバディのBen Thompson博士のおかげです。皆さんもバディを見つけて研究を楽しむことをお勧めします。Ben Thomson博士はNIHより R01グラントの支援を得て眼科及び血管生物学の領域で素晴らしい研究をしています。日本人にも慣れていると思いますし、留学先としておすすめです。
また、いろいろな背景の違う分野の日本人の方と外国の地で出会うことの楽しさも研究留学にはあります。日本で医師研究者として継続できる実験系を学び持ち帰るという具体的な目標をお持ちの先生、シカゴで人生をとびきり楽しむことを目標にしている先生、サイエンスを純粋に楽しんでいる先生など、色々な方とお会いできたことは自身の人生を考える良い機会になりました。
Quaggin博士は多くの友人、知人を週一回のrenal grand roundの講演に呼び、私たちtraineeと講演前、後に演者と研究や研究者人生について会話する機会をくださります。この時に、世界中の有名人と知り合い?になれるというのも研究留学の魅力かと思います。実際、私はQuaggin博士のご友人で妊娠中毒症研究者のS. Ananth Karumanchi博士と彼の公演後に会話する機会を得ました。その際に自分が山本研究室でしていた酸化ストレスと妊娠中毒症の研究について相談、その場で共同研究してくださると言っていただけました。山本雅之教授にもご許可いただき、彼のinputをいただけたことは私たちの論文を良くしていく上で必須のものでした。積極的に話しかけるのも非常に重要と感じています。だいたいの方は非常にあたりも良く嫌な顔はしませんのでぜひ試してみてください(ちょっと恥を掻くこともあるかもしれませんがこれといって何もデメリットはありません)。大学院生のメリットの一つは、どんどん世界の一流研究者に、あなたの研究のファンですと話しかけ、質問を気楽にできることでもあります。私もいつもどきどきしながら話しかけています。 また、私はNorthwestern大学で、米国のフェローシップに応募するために、週一回の数ヶ月に渡るグラントセミナーに参加する機会をいただきました。これまでprofessional scientific writingを学ぶ機会は多くありませんでしたが、この機会で多くのことを学びました。グラント、論文の書き方(いかにreadableでstoryが1本通ったものになるかということ、storyのflowを意識するといったこと)を、NUでの4年で継続して学べたと思っています。英語nativeまたは非nativeを問わず英語でグラントの申請を日々しているscientistに直接英語での論文の書き方を学ぶというのは、研究者として生きていく上で留学の重要な意義の一つと感じています。Wordファイル一つをとっても日本のWordファイルでは行間などが大きく違い、米国人のフェローシップを書く教授に「隙間が多いのは書くことが無いから行間を広げているのか?」と言われたことは少し腹正しいですが、同じ土俵で戦うには形式も重要と学びました。
留学先のセミナーにもぜひ色々と参加してください。そして論文を添削してもらう、rebuttal letterを添削してもらう。これが将来生きてくると私は信じています。他分野の研究内容を聞くことも新しいヒントにつながることも多いと思いますので腎臓内科だけでなくいろいろなセミナーに時間を見つけて参加することをお勧めします。

―留学後のキャリアパス・プラン

4年在籍したNorthwestern大学について長く記載しましたが、次に現在所属しているDuke大学についてもご紹介させてください。Duke大学医学部は全米10位以内に常にランクされる研究大学の医学部で、2名のノーベル賞学者が在籍しています。腎臓内科は、これまで高血圧研究で高名なDr. Tom Coffmanが率いておられましたが、現在は心腎連関とミネラル代謝で常に世界を臨床研究、基礎研究ともにリードしておられるDr. Myles Wolfが主任教授としてDuke大学腎臓内科を率いています。

研究留学後の人生に悩んでいた際、当時Northwestern大学に在籍していたWolf博士と研究後について話す機会がありました。彼に私のC Vとどんな研究をしたいと思っているかの要約を見せたところ、アメリカで研究を続けるというOptionもあるのではないかとアドバイスを受けました。その際、ともにアメリカの地図を見て、どこの大学にアプライすると良いかの例をいくつも上げてくださったこと、「君はどんなことをしたいのだい」と聞いてくれたことを強く覚えています。その後、Duke大学の腎臓内科での研究発表(Job talk)を行い、研究Facultyとの1:1の面接といったJob interviewに呼んでいただき、その後、幸運にも採用していただけました。発表準備には、当時Northwesten大学でMD-PhDプログラムの学生だったJasonや妻の上司であったTamara Isakova博士にアドバイスを多数もらいました。
2017年11月より、Duke大学に移り、相馬研究室を立ち上げました。最初は、私一人から始まり、春には、テクニシャンとしてラボの立ち上げに参加してくれたSarahが参加してくれました。二人でなんとかマウスモデルを立ち上げたりするところから始まりました。本当に何も無いところからの開始でした。また、Duke大学細胞生物学のPurushothama Rao Tata博士のもとでポスドクをしていた小林博士の支援の下でマウス腎臓のシングルセル解析の立ち上げを彼と二人で行っていました。その後、QuagginラボのOBである前澤先生の下で学んだ井出慎太郎先生がポスドクとして参加してくれ、ラボでできることが飛躍的に増えていきました。
ラボを立ち上げてからは、何よりも3年間のスタートアップ期間にグラントに採択されて、自分自身とチームメンバーの給与を確保することが最重要事項になります。2017年11月にラボを立ち上げ、その後、ラボの立ち上げとともに、プレリミナリーデータの取得と自分独自の研究プログラムの作成に努めます。米国では、これまでのメンターと異なる視点で研究を行っていることも重要視されます。着任2ヶ月で初めて挑んだアメリカ腎臓学会の研究者の登竜門のグラントであるCarl W. Gottschalk Career Development Grant は残念ながら採択されませんでしたが、翌年12月に再挑戦し採択いただきました。そして、そのままの流れで、2019年2月に最初のNIH R01グラントを申請しました。1回のリビジョンを経て、2020年にはNIHより R01グラントで研究を支援していただけました。私が最もこの当時嬉しかったのは、ポスドクとして参加してくれていた井出先生がAHA、上原記念生命科学財団、そして、日本学術振興会からのポスドクフェローシップに3つともに採択になったことでした。Duke医療保険などの関係から、AHAからの支援を選ばせていただきました。日本学術振興会からのフェローシップが大学への直接支援となれば、ポスドクの方々が大学の医療保険などのBenefitを継続できるので制度が変わってくれないのかなぁと寂しく思った記憶があります。その後、井出先生ご夫妻が帰国されることもあり、安部先生、北井先生に参加していただくことができました。相馬ラボのポスドクの皆さんの活躍で、2023年より2つ目の R01グラントに採択していただくことができました。今後、私は、WolfラボのメンバーのCo-mentorも努めていくことになっており、Wolfラボのアメリカ人、ドイツ人を含めた国際色豊かなチームをWolf先生とともに率いていけるのが楽しみの一つです。Wolf先生のTranslationalな視点、臨床研究者としての視点もさらに学び、いつかは相馬ラボの研究が患者さんの病態理解のみならず、診断、治療の改善につながっていければと思う次第です。

ここで、Duke大学では多数のグラントセミナーがあり、グラント取得のために、いかに、自分の研究テーマが重要でInnovativeであるかを簡潔にわかりやすく伝える方法を学びます。私自身、これらのセミナーで多くのことを学びました。加えて、私はBrigid HoganとMyles Wolfという超一流研究者に何度もグラントの添削をしていただくことができたこと、友人、同僚たちからDraftにInputをいただくという機会を得たことが大きな学びとなりました。Duke大学の研究コアの研究者の方々そして、Duke及びUniversity of North Carolina at Chapel Hillの研究者は皆気さくでどんどん助けてくれます。私たちも多くの方と共同研究を行っています。特にTata博士(シングルセル生物学)、UNCのLori O’Brien博士(腎臓Organoid)、Duke細胞生物学のCapel博士, Susan Wardel博士(性差生物学)、Opeyemi Olabisi博士(APOL1腎症)、Xunrong Luo博士及びDrew Barbas博士(腎移植)、Steven Crowley博士(腎Myeloid細胞と腎臓病)、Francis Chan博士とEd Miao博士(制御性細胞死)と多岐にわたる共同研究が私たちの研究の視野を広げることにつながっています。これまでの成功は、すべて、メンター、同僚、共同研究者、ラボメンバー、そして家族のおかげです。特にNorthwestern大学の久米勉博士のご紹介で、細胞生物学分野のBrigid Hogan博士にメンターになっていただくことができたこと、Brigidが1ヶ月に1度、この6年間メンターとして支援してくれていることが大きな助けになりました。Tata博士もBrigidの紹介でこの6年友人として、そして共同研究者として多くのことは学ばせていただきました。O’Brien博士とは、アメリカ腎臓学会で声をかけてから定期的に会い、そしてコラボレーションを続けています。人と人の繋がりは日本でももちろん大事ですが、外国で暮らしていると出会う人たちの優しさに感謝を覚えないことはなくなります。 海外の日本人研究者のネットワークも非常に重要です。小林先生、そしてDukeの整形外科に留学していた箭原先生には非常にお世話になりました。
留学は、自分の研究力を高めるだけでなく、人と人のつながりを広げていく大事な機会です。ぜひ、自身の視野を広げ、ネットワークを広げられる研究留学という機会をつかんでいただきたいと思います。

―海外留学を目指す先生方へのメッセージ

繰り返しになりますが、海外留学を始める際にも、その後のキャリアにおいても人と人の繋がりが非常に大事です。留学先として選ぶラボの情報をよく得て、そのラボの方針が自分のキャリアゴールに合うのかよく考えることも大事です。まずは、研究留学したい旨を研究主催者(PI)に連絡してみるの、参加したいラボのドアをノックしてみることだと思います。

多くの研究室がポスドクに給与を支払うのが難しい時期もありますし、潤沢に支払うことができる時期もあると思います。例え、全額支払えなくても日本からの支援があれば一部負担してくれる研究室もあります。留学助成の申請書書きをサポートしてくれる場合もあります(Duke大学腎臓内科に来られる場合は、日本語での申請書下記は私が指導担当いたします。これまで、上原記念生命科学財団及びアステラス病態代謝研究会より支援をいただいております。)。私の場合は、学術振興会よりサポートいただけましたことが留学開始に非常にポジティブに働きました。

腎臓病の基礎研究者は世界的に希少価値があると思います。ぜひ新しい世界にチャレンジしてみてください。

ここで、少し宣伝ですがDuke大学は、全米トップの大学で、優秀な科学者が集まり、研究設備や学内共同研究も盛んで基礎研究、translationalな研究を行う上で最適な環境の一つですが、シカゴ、ボストン、カリフォルニアに比べて生活費が比較的安価です。また皆穏やかで優しい印象です。ぜひDuke大学腎臓内科も研究留学先としてご考慮いただけたらと思います。
最後になりましたが、今回の留学の実現にあたって、快く送り出してくださった山本雅之教授、伊藤貞嘉教授に心より感謝申し上げます。そして、Dukeでの生活を開始できたのは私のワガママに付き合ってくれる妻と子供達、家族のサポートのおかげです。特に、妻は、最近米国医師免許を取得し、レジデントとして働き始めてくれました。これまで研究を指導してくださった皆さま、変わらず応援してくれる先生がた、友人達、留学をサポートしてくださいました日本学術振興会に深謝するとともに、これから研究留学を志す皆様が楽しく有意義な留学生活を送れることを祈念しております。

Duke大学腎臓内科 Assistant Professor 相馬友和
Souma lab:https://medicine.duke.edu/souma-lab
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